CT検査
(Computed Tomography:コンピュータ断層診断装置)

CT検査

CT検査イメージ

CT検査は、X線を人体の360°方向から当て、透過してきたX線を検出器で測定しコンピュータ処理をして体の断面像を撮影する検査です。
被検者は検査台に仰向け寝た状態になり、大きなドーナッツ状の中をくぐるように移動しながらの検査になります。

外側から見ることのできない体内の様々な病巣を発見することができますが、特に、外傷時の脳内出血、骨折の診断や、大動脈、気管支、肺などの胸部、肝臓、膵臓、腎臓などの腹部の病変に関しては、優れた描出能が知られています。また、撮影後にコンピューターを使い任意の断面像や3D画像を得ることもできます。

大腸CT検査

大腸CT検査は、CT検査により得られた画像情報から、大腸内視鏡検査や注腸検査に類似した画像を作り出すことが可能となり、大腸の形態的変化を画像化し、大腸癌や大腸ポリープ、大腸憩室などの様々な大腸疾患を診断することが出来ます。
この検査はマルチスライス CT コロノグラフィ検査・仮想大腸内視鏡検査(ヴァーチャル大腸内視鏡検)大腸 3D-CTとも呼ばれています。

大腸に炭酸ガスを注入し腸管を膨らませた状態でCT撮影を行い、3次元画像を作成し大腸の病気を診断します。大腸内視鏡検査のように組織を採取したり治療をすることはできませんが、大腸内視鏡検査に比べ飲用する下剤量が少なく、体への負担も少ないのが特徴です。また、検査時間も短時間(約10~15分)で済む事も大きな特徴です。

CT検査の注意点

  • 妊娠中の方や、妊娠の可能性のある方は原則、検査を受けることは出来ません。
  • CT検査での放射線被曝量はごくわずかのため、被爆による影響はほとんどありません。
  • 撮影している間は体を動かしてしまうと、画像が不鮮明になってしまうため、じっとしている必要があります。

MRI検査
(MagneticResonanceImaging:磁気共鳴画像診断装置)

MRI検査イメージ

MRI検査は強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。
様々な病巣を発見することができますが、特に脳や、脊椎、四肢、また子宮、卵巣、前立腺等の骨盤腔に生じた病変に関して優れた描出能が知られています。また、血管の状態を薬を使用せずにMRAという撮影法を利用して検査し、病気の発見だけでなく予防に役立てます。

MRIの特徴

MRIの特徴としては、下記のようなポイントが挙げられます。

  • 磁気や電波による検査なので、放射線被ばくがありません。
  • 造影剤を用いなくても、頭頸部の血管撮影(MRA)が可能です。
  • 患者さん自身が体の位置を変えなくても、あらゆる角度からの画像を描出することができます。

MRI検査のできない方

下記のような方は、MRI検査をお受けいただけません(詳しくは、ご相談ください)。

  • 心臓ペースメーカーや除細動器を使用している方
  • 人工内耳が埋め込まれている方
  • 材質の不明な金属が体内に入っている方
  • 妊娠初期の方 など

MRI検査を受ける際の注意点

  • ピアスやヘアピンなどの金属類、補聴器、磁気カードなどは、検査に影響したり、故障したりする恐れがありますので、必ず取り外しておいてください。
  • アイシャドウなどの化粧品には金属を含むものがありますので、必ず事前に落としてください。
  • ご面倒ですが、事故防止の観点から、所定の検査服に着替えていただきます。
  • MRIの検査時間は、撮影部位や撮影方法によって前後しますが、大体20~60分の範囲です。
  • 検査中は、検査室のスタッフとマイクを通じて、自由にお話ができます。