外科とは
外科では主に表在の外傷（擦り傷、切り傷、咬傷、やけど など）の手当（縫合など）、捻挫や打撲の治療、皮膚のできもの（粉瘤、脂肪腫 など）の摘出などを行います。なお外傷につきましては、感染症を防ぐという意味においても、早めの処置が肝心です。けがをされた場合は、速やかにご受診ください。
なお診察の結果、術後の入院を要するような大きな手術などについても当院で対応いたします。
外科で治療を行う主な疾患
- 外傷（切り傷・擦り傷・咬傷・やけどなど）
- 異物刺入（トゲや釘が刺さった時など）
- 捻挫
- 打撲
- 皮膚のできもの
- 皮下腫瘤
- 陥入爪 など
湿潤療法による創傷の治療
創傷（体表のけが）治療について、当院は「湿潤療法（モイストケア）」も行っています。これは「自己治癒能力」を最大限に生かす治療法で、痛みを軽減させ、治りを早くするほか、きれいに治るという利点もあります。
これまでの創傷治療では、傷を消毒して乾燥させて、瘡蓋（かさぶた）を作って治す方法が主流でした。しかし、この湿潤療法の場合は、水で傷口を洗い流した後、創面を専用の創傷被覆材（ドレッシング材）で密封するので、消毒によって傷を深くすることはありません。また痛みも少なくて済みます。
なお湿潤療法には、3つの原則として、水でよく洗う、消毒をしない、乾燥をさせないがあります。従来の治療だと再生が遅くなりがちで、消毒液により健康な皮膚まで傷めていましたが、湿潤治療であれば傷口から出てくる滲出液を封じ込め、湿らせた状態で治すので、そのような弊害が少なくなります。滲出液の働かせることで、「より早く」そして「より綺麗に」皮膚が再生されるようになるのです。